チャレンジ精神を示す合言葉「空気以外なんでも削ります」
四日市市で、工作機械部品の加工を請け負う、中村製作所。
この会社が掲げる合言葉は、先代である山添勝美氏より受け継がれるチャレンジ精神を表しています。
他の会社では「過去に例がない」「常識的に考えてできるはずがない」と断られること場合が多い仕事でも、中村製作所は「とりあえずやってみよう」とチャレンジしていきます。これは先代である「簡単にできないという言葉を発するのではなく、できる方法を探す」という信念を受け継ぎ、今もなおチャレンジをしているからです。
そして他社にはない強みの一つが、さまざまな工程を一社で担う“一社一貫生産”です。モノを販売する物販営業ではなく、製品とその利用価値を提供する提案営業として、強い想いをもって自社で行っております。
若者×チャレンジ精神。そしてオンリーワンの物作り
中村製作所では技能向上および専門の知識をつけるために、皆が機械加工に関する国家資格を取得することを目指しています。皆が機械加工に関する国家資格を取得していくことで、会社全体の技術が上がり、さらなる技術が蓄積できると考えているからです。
マシニングチームリーダーである山中氏は「自分が学んだ知識は後輩に伝えていくことができる。自分のレベルが低ければ全体が低くなってします。だからこそ自分のレベルを上げることが必要である」と考えています。
高品質の商品を作りあげにるには、1ミクロン単位の超精密研磨、徹底した温度管理での精度の維持を必要としますが、経験のない商品作りは無知の状態からスタートになるため簡単なことではありません。
これに対してどうすればできるかを考えチャレンジを続け、不可能と思われていることを可能にしてきた実績を重ねているのが中村製作所の一番の強み。
オンリーワンの物作りで、チームワークと会社全体の団結力があるからこそできることです。
圧倒的な技術の蓄積が、革新的な製品を生み出す
中村製作所の常識にとらわれない、何でもチャレンジすることで得られた技術が余す所なく力を発揮している例として、異素材の融合性でできた商品が蓄熱調理を可能にした”best pot”があります。
本体には四日市の伝統工芸品である四日市萬古焼、そして鉄鋳物の蓋を採用。中村製作所だからこそできる鍋と蓋との間、10000分の1ミリという高度な切削技術により、熱を逃がさないことで素材の旨味も逃がさず、栄養素も壊さないとのこと。
まさにオンリーワンの技術が生み出す真骨頂です。
削ることによって生まれる可能性は無限大
「いろんな業界があるが、業界内の常識という概念にとらわれないようにしています。削ることによって価値が生まれることもあると考えており、製作所の業界には、まだまだ可能性があると思っています。」
中村製作所の代表取締役、山添卓也さんはそのように語ります。
先代の「空気以外何でも削ります」という合言葉、それに対して全スタッフが一所懸命に取り組み続けてきた結果の数々。
これからも中村製作所の技術によって、たくさんの新しい可能性が生まれていくことでしょう。
基本情報
企業名: 株式会社中村製作所
代表者: 代表取締役 山添 卓也
所在地: 三重県四日市市広永町1245
電話番号: 059-364-9311
設立: 1969年(昭和44年)7月
公式ウェブサイト: https://www.nakamuraseisakusyo.co.jp